
前回、胎生種子のことについて少し触れましたが、とても面白い特徴をもっています。
同じ親の木からぶら下がる種子の重さは3種類あるのです。
重い種子は落とされたら水の底に沈み、流れの影響をさほど受けることなく親木の近くに生え、
一番軽い種子は軽くて水面に浮くため、潮の満ち干きにより親木よりもかなり遠くに流れ着き、
中間の重さの種子は川の中層を漂います。
種子の重さを変え、流れ着く場所を広範囲にしているのです。
海流散布で種子を遠くまで運ぶことにより、
ヒルギ科のマングローブは子孫を沢山残そうとしているんですね。
言わば、親の近くにいる重い種子は長男、一番軽くフラフラ流されていく軽い種子は三男、
そのどちらでもない中間の重さの種子は次男、と言うことになりますか。
私は長男なのですが、親から離れた遠い沖縄の地でフラフラしています、おかしいですね~。