
西表の風にレンズを向け、どれくらいが経つだろうか。
早朝、夕方には染め上げられる空色を見つめた。
早起きは三文の徳だ。
川の水音を見つめ、海の音を見つめた。
降りそそぐ星に、瞬くイカズチを見つめ
夜更かしをして三文得したこともあったっけ。
木々の臭いを見つめ
密林に霧のまとう静寂を見つめ
花弁にしずくの散らばる花色を見つめ
野生動物たちの叫びを見つめた。
見つめ続けても、求められないものもある。
が、諦めずに最後まで追い求めよう。
2010年1月18日、カエルの歌の響く場所から白浜方面を眺める。