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2月最後の日 2009年02月28日 浦内川風景 トラックバック:0コメント:0

2月の雨

26日までの話ですが、八重山地方では最高気温が25℃を超える夏日が4日続いていました。
西表島の26日なんかは、朝から暑い日差しが降り注いで、
午後1時30分頃に2月の観測史上最高の27.8℃を記録しました。
2月で27℃ですよ!平年を6.5℃上回る、5月上旬並みの気温となったのです。

しかし本日も朝から雨天となり、冬の最後の日を飾るにふさわしい天候となりました。
2月の最後に来て、本来の冬の天候が一瞬戻ったような感じです。

雨天の西表 2009年02月27日 浦内川風景 トラックバック:0コメント:0

センダン

今日は久しぶりにまとまった雨が降っています。
例年ですと 『今日は久しぶりに太陽が出ました』 となる所なのですが、
本当に今年の冬は異常ですね。

私の何の根拠もない勝手な想像なのですが、
あと一回、雨が大降りして天候が荒れ、そのまま冬が終わるのではないかと思っています。

写真はセンダンのつぼみですが、もうそろそろ咲きそうです。

春の足音 2009年02月25日 浦内川風景 トラックバック:0コメント:0

白浜夕景2

ここ3日間はとても春くさい香りがしております。
あさ出社をすると、リュウキュウキビタキやチュウダイズアカアオバト、
ウグイスの鳴く声が聞こえ、鳥たちの活動が活発になってきたり、
花の良い香りが漂っていたりと、春の訪れを感じるようになりました。

例年ですと冬の3ヶ月間は雨天や曇りが非常に多いので、この春の香りが待ち遠しいのですが、
今年は非常に雨が少なく晴天が多かったせいか、
いつもよりも少しだけうれしい感が薄いような気がします。

とは言えやはり春くさくなってくると心が躍りますね。

写真は本日、白浜の夕景です。

純白のセイシカ 2009年02月22日 植物 トラックバック:0コメント:0

純白セイシカ

セイシカの花は、濃い桜色と淡い桜色の花が圧倒的に多いのですが、
浦内川沿いに1本だけ純白の花を咲かせるセイシカがあります。
幻の中のさらに幻と言ったら良いでしょうか。

この株は昨年、一昨年となぜか1月の終わりごろから花を咲かせていましたが、
今年はようやく咲き始めましたので、みなさんにお届けいたします。
本日咲きたてホヤホヤの白いセイシカです。
しかしセイシカは今日のような小雨、雨天には本当に映えますね~。

漂木(ヒルギ) 2009年02月21日 植物 トラックバック:0コメント:0

胎生種子

前回、胎生種子のことについて少し触れましたが、とても面白い特徴をもっています。
同じ親の木からぶら下がる種子の重さは3種類あるのです。

重い種子は落とされたら水の底に沈み、流れの影響をさほど受けることなく親木の近くに生え、

一番軽い種子は軽くて水面に浮くため、潮の満ち干きにより親木よりもかなり遠くに流れ着き、

中間の重さの種子は川の中層を漂います。

種子の重さを変え、流れ着く場所を広範囲にしているのです。

海流散布で種子を遠くまで運ぶことにより、
ヒルギ科のマングローブは子孫を沢山残そうとしているんですね。

言わば、親の近くにいる重い種子は長男、一番軽くフラフラ流されていく軽い種子は三男、
そのどちらでもない中間の重さの種子は次男、と言うことになりますか。

私は長男なのですが、親から離れた遠い沖縄の地でフラフラしています、おかしいですね~。

若きマングローブ 2009年02月18日 植物 トラックバック:0コメント:0

胎生種子

マングローブと言うのは、海水が干満を繰り返す潮間帯と呼ばれる
特殊な環境に生育する植物の総称を言います。
世界にマングローブの仲間は100種類ほどあり、日本にあるのは7種類。
西表島では、日本に生育するマングローブのすべてを見ることができます。

この浦内川で見て頂けるマングローブは、
オヒルギ・メヒルギ・ヤエヤマヒルギ・ヒルギダマシの4種類です。

茶柱のように浮かんでいるのは、オヒルギの種子ですが、
てっぺんに付いているタコウインナーのようなものはガク片です。
この種子、胎生種子(たいせいしゅし)と言います。
枝に実がついたまま種子が発芽して幼根を伸ばしている状態で、
種子が落ちて散布されたときに芽生えやすくしているのです。

聖なる紫の花 2009年02月16日 植物 トラックバック:0コメント:0

セイシカ

今年もセイシカの咲く季節が巡ってきました。

人里はなれた上流の渓流沿いでひっそりと咲くことから、幻の花とも言われています。
私が西表島に咲く花の中でサガリバナと同じくらいに好きなのが、このセイシカです。
漢字で聖なる紫の花と書いてセイシカ、何とも美しい文字である。

このセイシカはツツジの仲間です。
お隣の石垣島にも分布していますが、個体数は少ないようです。
奄美大島には近縁のアマミセイシカが分布しています。

上流の軍艦岩船着場に到着する少し手前から山肌に株が点在しており、
遊覧船上から見ていただくことができますが、
密林の濃い緑の中に浮かび上がるセイシカはとても幻想的です。

この写真の株は、毎年一番最初の方に花を咲かせるんです。
まだこの株だけが花を咲かせていますが、見ごろはまだまだ先になり、
今からがとても楽しみです。

ホワイトビーム 2009年02月10日 野生動物 トラックバック:0コメント:0

ホワイトビーム

本日は、八重山を代表する猛禽類、カンムリワシの日常生活の様子を赤裸々にお届けします。
えっ~と、なんと言ったらよいのでしょうか?その~、いわゆる脱糞です!

せっかくですから、今から私が実況中継いたしましょう。

1.ご飯がいなかどうか樹上から探しているうちに、少しそわそわした感じで、もよおして来た様子。
2.さあっ、尾羽が静かに上がり始めました。
3.上がり始めた尾羽がついに頂点に達し、
4.そして、ホワイトビーム噴射っー!

と、この様にカンムリワシは日々脱糞をいたしております。

このブログを見ながら食事をしている方は、まさかいないとは思うのですが、
もしそうでしたら、ごめんなさいね。

ホワイトレイン 2009年02月08日 浦内川風景 トラックバック:0コメント:0

山の雨

本日の西表島は、一日雨の冬らしい天候となりました。
雨が降っていましたが、風があまり吹いていなかったために
上流の山ではガスがかかって、とても幻想的な風景を見ることができました。

この雨のおかげで西表島は水に困ることなく、ジャングルや密林、
多くの生き物などを潤してくれるのです。

何日かぶりの冬らしい天候に少しホッとします。
太陽が出ていないと文句を言うくせに、まったく勝手なものですね。

遊歩道の歴史 2009年02月05日 歴史 トラックバック:0コメント:0

碍子

遊歩道沿いの木の幹に、くい込むように残っているこの物体は碍子(ガイシ)です。
碍子とは電線を支持し絶縁する器具で、
昔は磁器製のものが木製の電柱に使用されているのをよく見かけました。

戦後の話です、西部の祖納と東部の古見を結ぶ森林電話のケーブルが設置され、
その管理通路として作られた歩道が、北岸道路がなかった当時、
横断道として島民にも利用されていたそうです。

いま現在では、軍艦岩からカンビレーの滝までの遊歩道として整備されているのです。
この碍子、私が確認しているものは3つあります。
白いものが2つとこげ茶色のものが1つ、もっとよく探せばまだ見つかると思います。

この碍子もいずれは、樹木に飲み込まれていくことでしょう。
遊歩道の歴史を静かに語る、森林電話の名残です。
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